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「地球が静止する日」思いっきり≪ネタバレ≫で行きます!

[地球が静止する日] ブログ村キーワード
 1951年製作の「地球静止する日」(観てないよ!!)のリメイクである(ベースとしている)本作「地球静止する日」(20世紀FOX)。ホントに久しぶりのキアヌ・リーブス主演作(彼の場合、なぜか“久しぶり”って気があんまりしないんですけど…)。予告編が大変面白かったので、期待して観に行ってきました。


 宇宙微生物学の権威である、生物学者ヘレン(ジェニファー・コネリー)は、亡夫の連れ子である息子、ジェイコブ(ジェイデン・スミス)と2人暮らし。血の繋がらない息子との関係が上手くいかず、悩める日々を過ごしていた。或る日ヘレンは突然、アメリカ政府から強制的に協力を要請され、他所から同様に集められた異分野の科学者達と共に、軍の基地へ召集される。そこでヘレン達は、『突如宇宙空間に現れた巨大な球体が、数時間後にニューヨークを直撃する』という信じ難い情報を聞かされる。科学者達はその対策の為に急遽集められたのだったが、為す術もないままに球体は、ニューヨーク上空へ。しかし衝突直前、球体は突如減速し、セントラルパーク上空で静止する。周囲を武装した軍や警察が包囲する中、球体へ近付いて行くヘレン達。すると球体の中から、異星人と思しき生命体が出現。生命体がヘレンに触れようとした瞬間、怯えた何者かが放った銃弾が異星人に命中する。医師の懸命な治療を受け、一命をとり止めた異星人は、驚くべきことに人間そっくりの姿をしていた。やがて目を覚ました“クラトゥ”と名乗る異星人(キアヌ・リーブス)は、来訪の目的を尋ねるヘレンや国防長官(キャシー・ベイツ)に『地球を救いに来た』と告げるのだった…。


 非常に面白い設定と、面白いストーリーだと思うのですが…、何なのだ?この映画全体から漂ってくる“グダグダ感”は?!今回は思いっきり≪ネタバレ!≫で書かせていただきますが、クラトゥの仲間達は、70年前から地球に潜入して『人類を滅ぼすか否か?』ということを調査しておったのです。で、その仲間というのは、70年間人間の姿で、人間として生活し、表面上年老いて更には孫までいる(もちろん人間の)という設定で、クラトゥの前に姿を現すのです。そしてクラトゥに『人類を滅ぼすべき。彼等は変化しない』と告げるのです。『地球を救う』=『地球を破壊し続ける、人類を滅ぼす』ってことだったのですね。なるほどそれは仕方のない(?!)話かも知れません。しかし、次の瞬間その年老いた“潜入工作員”は、次のような驚くべき台詞を吐きます。『私は、この星に留まり彼等と共に滅びる』要は一緒に生活してきて、“情”が移ったってことらしいのですが、それならそれで人類を滅ぼさないでもやっていける方法を考えたらどうやねんな?いや、この工作員の意思が最後まで反映されるのなら、『任務に忠実な、素晴らしい考え方だなあ』と納得も出来るのですが、最終的にこの“70年掛かって導き出された答え”は、僅か1日(ですよね?映画の設定として)だけ、人類(それも限られた、ごく少数の人間)と接したクラトゥによって覆され、人類滅亡への攻撃は中止されるのです。曰く『人類は変われる』と…。
 そう、この映画では“70年<1日”なのです。んな、アホな…。だったらこの年老いた工作員の70年間は、一体何だったのさ?潜入して、必死になって地球で生活してやってきた彼が、あまりにもカワイそうじゃあないか?そんなことなら事前調査なんぞせず、いきなりクラトゥがやって来て『攻撃開始!』ってやったらいいんじゃないのか?この工作員の、血と汗と涙の70年間を返してやれや~!!

 あ、少し取り乱してしまいました(^^;。でも導入部が非常に面白かっただけに、クラトゥが地球に上陸してからが、あまりにもグダグダになってしまったのが、とても残念に思えてなりません。吾輩、特にこの“潜入工作員”のことがとても哀れに思えてしまって、途中からストーリーに没頭出来ませんでした。コレって、今の不景気な時代のサラリーマンや、派遣社員にも通じる話ですよね。一生懸命やってきたのに、その積み重ねなど無視されてしまう…。何かSF映画には思えないんですよね、この展開…。

 その“SF超大作”という意味で言うと、予告編で観て期待していた映像関係は、本編中に予告を超えるような映像は、ハッキリ言って存在しませんでした(アカンがな)!予告編で殆んどすべて見せちゃってます。これも辛かったな~。

 でもまあ、正月公開映画特有の『超大作です!』っていう雰囲気は、何故かこの映画プンプン持ってますので、その特有の雰囲気を味わうには、ピッタリの映画なんじゃないかと思います(フォローになってねえ~(>_<)。

 「地球が静止する日」は、ただいま全国ロードショー公開中です。未来の大物、ジェィデン君(=ウィル・スミスJr.)の健気な演技(若干、鼻につきますが…(^^;)も観ることが出来る“お正月超大作”を、あなたも是非映画館でご覧下さい。


~追記~
 映画の冒頭で、異星人が最初に地球に来たのが“1928年”と表記されていました。あれ?そうなら調査期間は“70年”ではなく“80年”になりますよね~。吾輩の見間違いだったかな~?

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by mori2fm | 2009-01-11 17:21 | 映画評 外国映画 タ行