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「Dr.パルナサスの鏡」ヒース・レジャー渾身の遺作。

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 “鬼才・テリー・ギリアム監督、待望の新作”「Dr.パルナサスの鏡」(ショウゲート)。本作は、「ダークナイト」でオスカーを受賞した、ヒース・レジャーの遺作でもあります。撮影期間中に急逝してしまったヒース。製作中止の危機を救ったのは、ヒースの友人だった“3人のハリウッド・スター”でした。


 2007年のロンドン。今にも壊れそうな旅芸人の一座の馬車がやってくる。出し物は人の心の欲望を、具現化して見せる“イマジナリウム”。座長である、自称1000歳以上という老人・パルナサス博士(クリストファー・プラマー)の瞑想に導かれて、舞台上の鏡を通り抜けた観客は、そこに広がる自らの願望を形にした幻想世界を体験できる。それは博士の持つ能力によるもので、決して子供騙しのシロモノではなかったのだが、怪しげな一座の舞台に上がる観客は、ごく稀だった。偉大な力を持つ博士だったが、かつて若さと不死を手に入れるため、悪魔のMr.ニック(トム・ウェイツ)とある約束を交わしてしまう。それは『16歳になったら、悪魔に娘を差し出す』という物だった。座員でもある美しい娘、ヴァレンティナ(リリー・コール)が16歳になるのは3日後。期限が迫り、脅える博士。その夜ヴァレンティナは、橋から首を吊られていたトニー(ヒース・レジャー)という男を助ける。記憶を失っていたトニーは、そのまま一座に残り、客寄せをすることに。トニーの容姿と話術で女性客が増え、ヴァレンティナも彼に魅了される。そこへMr.ニックが現れる…。

 予算が膨大に膨れ上がったり、スタジオと揉めたり、セットが壊れたり、何かとトラブルに見舞われることが多い(って言うか“恒例行事化”してるような…(^^;)テリー・ギリアム監督ですが、“撮影途上での主演俳優の死”という今回の悲劇は、かつて遭遇したどのトラブルよりも、困難でショッキングだったと思われます。通常であれば、製作中止となるところです(いや普通に考えたら、絶対作れませんから!)。ヒースが亡くなったのは、トニーが現実世界にいるシーンを、すべて撮影した後。残っていたのは、トニーが鏡の中の幻想世界に入るシーンでした。そこで鬼才・ギリアムは、素晴らしいアイデアを思いついたのです。『鏡の中では、観客の願望により、トニーのルックスは変化する…』これなら、代役を立てれば映画も完成し、ヒースの最後の演技もお蔵入りになりません。そして前述した“3人のハリウッド・スター”がギリアム監督の許に馳せ参じたのです。ジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレル…普通の映画なら『どんだけ豪華やねん!』とツッコんでしまうところですが、彼らは皆『ヒースの演技を必ず世に出さなくてはならない』という思いの下に、出演を快諾したのです。この映画に対する、ヒースとギリアム監督の思いが実った、素晴らしい結果だと思います。

 映画の内容としては、毎度おなじみ『ギリアム節、全開!』となっておりまして、何とも上手く表現のしようがない“幻想的なトンデモ映像”と、魅力的なんだろうけれども奇想天外すぎて、こちらも何とも表現のしようがない“非常に難解なストーリー”とで構成されておりますので(一言で言っちゃうと『よ~、わからん映画です(^^;!』)、デート・ムービーなんかには、あまりおすすめ出来ません。『イケメンがたくさん出てる~!』程度の予備知識で観に行かれると、大変な目に遭われるかもしれません。しかしこの映画、完成に至るまでの“劇的な物語(実話)”を知った上でご覧になると、非常に感慨深い1本に感じられることだと思います。いろんな意味で話題になる映画ですね。

 「Dr.パルナサスの鏡」は、1月23日(土)~全国ロードショーです。生き急いだ“若き名優”。その最後の演技を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

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映画『Dr.パルナサスの鏡』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2010-01-12 23:28 | 映画評 外国映画 タ行 | Trackback(114)