カテゴリ:映画評 日本映画 は行( 22 )

[半分の月がのぼる空] ブログ村キーワード
 “難病モノ”&“ピュアなラブストーリー”です。「半分の月がのぼる空」(IMJエンタテインメント)。『また“泣け!”って演出の押売りなのかな~?それはイヤやな~』と思いつつ、吾輩映画館へと向かいました。そしてその予想は、イイ意味で裏切られました。


 三重県伊勢市。肝炎で入院中の高校生・裕一(池松壮亮)は、退屈な入院生活に我慢できずに夜間、病院から脱走。しかし戻って来たところを、看護婦の亜希子(濱田マリ)に捕まり、罰として新しく入院してきた少女・里香(忽那汐里)と友達になるよう命じられる。重い心臓病を患っている里香は、手術をしてくれる病院がなかなか見つからず、子供の頃から転院を繰り返していた。里香にある弱みを握られた裕一は、里香の命令には絶対服従することを約束させられ、その日から里香のワガママに振り回される破目に。或る日、里香は病室の窓から見える砲台山へ登りたいと、裕一に告げる。いつものワガママだと、最初は相手にしなかった裕一だったが、いつになく思いつめた里香の表情を見て、考えを変える。そしてその夜、裕一は里香と共に病院を脱走。亜希子達の追跡を振り切り、友人から借りたバイクで砲台山へと向かう…。


 見る前からず~っと、気になってたんですよ。『何で、このテの映画に大泉洋がキャスティングされているのか?』って。いや、吾輩決して大泉さんが嫌いなわけではございませんが、このストーリーに於ける“心臓外科医”という今回の彼の役どころに、何とも言えん違和感を感じてしまっておりましたので。そしてそれは映画を観始めてからも、ず~っと心の中に引っ掛かったままでした。ええ予想していたとおりに、吾輩は途中からもお“号泣モード(>_<)”全開!になっておりました(『“難病モノ”は苦手』とか言っておきながら、節操の無い男です…)が、それでも尚、『何故?大泉さんなのか??』ってのは残ったまんまでした。が!ある瞬間、謎はいっぺんに解けました。『ああ~!そういうことか!!え~!そうなん??でもそれってズルイ!反則や~!』と思いつつも、吾輩更に泣かされ続けました。この理由について書いてしまうと、ホントにシャレにならん≪ネタバレ!≫になってしまいますので、コレ以上は触れませんが、彼がキャスティングされた理由は、“心臓外科医”って言う役柄より、そのキャラクターが占める要素が大きかったと思われます。ストーリーの中で、そのキャラを引き継げるような…(アカン、ホンマにこれ以上は書けん(>_<)!)。この点は、原作のノベルズや、過去にTV化された物とは異なる設定になっているそうです(吾輩は、どれも知りませんでした)ので、それらをご存知の方も“別物”としてご覧になることを、オススメします。

 もお、主演の若い2人がとにかく輝いてる!この脚本にピッタリはまっているというか、何とも一生懸命で、見ていて思いっきり感情移入して、全力で応援しちゃいました。『頼む、何とかしてやってくれ!』って。いい歳こいたオッサンが何言ってんだかと思われましょうが、この映画、何か無性に10代のころの懐かしい匂いがしてきて、もお堪りませんでした。『吾輩にもこんなに純粋な頃があったかな~?』って、そんな思いに浸ってしまいました。その一方で、里香の母親が裕一に『ありがとう』と礼を言うシーンには、同じ子を持つ親の立場(特に、我が娘も“難病”を抱えてますので…)として、その気持ちが痛いほど伝わってきて、これまた泣かされてしまいました。いやあ、いい意味でヤラれちゃいました。ここまでヤラれちゃった映画ってのは、久々だと思います。ホント、吾輩の想定以上でございました。

 この映画の公式HPに『意外な結末!観た後には誰かに言いたくなる!』と書かれておりますが、コレは絶対言うたらアカンよ!言いたくなる気持ちはわかりますが、言ったらこの映画の値打ちが無くなっちゃいますから…。

 「半分の月がのぼる空」は、ただいま全国ロードーショー公開中です。涙がイッパイこぼれる、本当にピュアなラブストーリーを、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 今回の舞台となった伊勢のロケーションは、映画の世界に深みをもたせるのに、とても貢献しています。イイですね、こういう地方のロケ作品って。
~追記②~
 看護婦(看護士)役の濱田マリさんが、効いてますね~。しっかし、モダンチョキチョキズの頃の彼女から、誰が今日の彼女の姿を想像したでしょうか(^^;?


「半分の月がのぼる空」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by mori2fm | 2010-04-16 21:25 | 映画評 日本映画 は行

[僕の初恋をキミに捧ぐ] ブログ村キーワード
 青木琴美原作の純愛コミックの映画化。「僕の初恋をキミに捧ぐ」(東宝)。原作は、600万部突破なんだそうですね。昔なら恐らく読んでたと思うのですが、さすがにこの歳になると読めませんね~。


 心臓の弱い8歳の逞〈タクマ〉は、病院で主治医の種田(仲村トオル)が、父(杉本哲太)と母(森口瑤子)に『20歳までは生きられない』と宣告しているのを聞いてしまう。種田の娘・繭〈マユ〉は、四つ葉のクローバーを見つけ『逞とずっと一緒にいられるように』と、泣きながら願いを掛ける。そんな繭のいじらしさに、逞は『大人になったら、結婚しよう』と、叶うことのない約束をする。月日は流れ、成長した逞(岡田将生)と繭(井上真央)は、子供のころの約束を信じ、お互い一途に相手のことを想い、愛し合っていた。中学3年になった2人は、進路問題に直面。常に自分の身体のことを気遣ってくれる繭に対し、自らの余命を悟った逞は、恋心を封印し繭から遠ざかるために、難関の全寮制高校を受験する。見事合格し、入学式を迎えた逞。しかし、入学式で新入生代表として登壇したのは、何と繭だった…。

 
 “難病”“純愛”そして平井堅の主題歌”という“3種の神器”が揃ったこの映画。そりゃあ、泣けるわなあ(^^;。もおね、女の子のすすり泣く声や、鼻をすする音が暗い映画館のあちこちから聞こえてきました。客層は圧倒的に若いカップルが殆んどでしたが、男の子も泣いてたかなあ?で、吾輩のようなオッサンはどうかと言うと、これが見事に泣かされました!それも開始僅か15分ほどで。だってね~、子役の子供たちの演技があまりにも一生懸命で、健気だったんだもん!でも逆に成長してからの本編(?)では、そんなに泣けませんでした。このあたり、やはり“親目線”になっちゃうんですね。アカン、もおオッサンは若者と一緒には泣けませんわ(>_<)。

 少女コミックが原作ってことで、もっと甘々ベタベタしてるのかと思いましたが、意外と真剣に心臓移植のことなんかも取り上げているなあって感じがしました(まあ、さすがにあんなシチェーション…ドナーと移植希望者が、同じ病院にいる…は、実際には有り得ないと思いますが)。それに、少女コミック特有の“心地いいユルさ”が程良く加わって、充分大人の鑑賞に耐え得る映画に仕上がっています。主演の2人も、決して嫌味にならない適度な爽やかさで、“愛と死を見つめて”を熱演しています。特に井上真央チャンは、かわいらしさがどんどんグレードUPされていますね。もお、オジサンには堪りませんわ(^^;!あと脇を固める俳優陣も、若手からベテランまでイイ演技をみせてくれます。でも主役2人の父親役が、かつての“銀蠅一家”「ビー・バップ・ハイスクール」出身者ってのには、笑ってしまいました(^^;。彼等がこの世代の父親役をやっちゃうんですから、吾輩も歳とるわけだわな~(>_<)。


 「僕の初恋をキミに捧ぐ」は、ただいま全国好評上映中です。一途に生きて、一途に愛した若い2人の“青春の日々”を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。

~追記~
 いくら生命が短くても、勢いが止められなくても、あんなところでS〇Xしちゃあイカン(怒)!誰かに見つかったらどうすんの?!まったく、少女マンガは後先考えないんやから…。


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by mori2fm | 2009-10-29 00:39 | 映画評 日本映画 は行

[常盤貴子] ブログ村キーワード
 伝えたいのに伝わらない“言葉”。伝えたかったのに、伝えられないままの“言葉”。そんな心の奥にしまったままの“言葉”を伝えていく本作、「引き出しの中のラブレター」(松竹)。ツッコミたいところはイッパイあるのですが、まあイイお話です。


 東京のFM局・J-WAVEでパーソナリティーを務める真生(常盤貴子)は、数年前に自身の将来のことで喧嘩、以来絶縁状態だった父(六平直政)を2か月前に亡くした。仲直りの出来ないままだった父が、生前真生宛に書いて出さないままになっていた手紙を、遺品整理をしていた妹が見付け、真生に届けるが、真生はその手紙を開けることの出来ないまま、引き出しの中へしまってしまう。或る日真生の番組に、函館に住む高校生・直樹(林 遣都)から手紙が届く。その内容は、父(豊原功補)と祖父(仲代達矢)の折合いが悪く、『何とかして笑わない祖父を笑わせたい』という物だった。自分と父の姿を手紙の内容に重ね、言葉に詰まってしまった真生は、その場凌ぎで“おじいちゃんを笑わせる方法”を番組で募集すると告知してしまう。この一言が、後に思わぬ事態を生むことに…。


 え~とね、オムニバス形式の映画です。色々な人物が登場し、様々な物語が展開されます。キャストも中島知子岩尾 望本上まなみ片岡鶴太郎伊東四朗、そして八千草薫と多士済々。前半はそれら幾つかのエピソードが、ほぼブツ切りで展開していくので、何か見ていて“ピン”ときませんでした。『コレ、どこでどうしたいねんな?ようワカランな~。何でこんなにブチブチ切れるんや?』って感じで、正直乗り切れませんでした。しかし後半、作中で『「引き出しの中のラブレター」というラジオ番組を作る』というあたりから、少しずつ映画全体が繋がり始め、この映画の大きなテーマ“伝える”ということが、徐々にクローズアップされてきます。ここらへんからの演出は、なかなか上手いな~と思いました。個々のエピソードは、一言で言ってしまうと非常にベタで健全なお話ばかり。函館の高校生は、今時珍しいほどスレていなくて、家族思い。シングルマザーになることを決意した女は、何かと世話を焼く母を疎ましく思いつつも、ここぞという時にはやはり頼ってしまう。長崎から単身赴任で上京したタクシードライバーは、道が憶えられない上にナビも使えず、家族を思いながらも悪戦苦闘の日々。これら、まったく繋がりのなさそうな話が、ラストでは繋がっちゃうのです。相当無茶なフリをしてますが、かなり強引にまとめ上げられた気もしないではないですし、現に『このエピソードは、なくてもイイんちゃうのん?』と思ったものもありますが、意外や意外その話で一番泣かされちゃったりもしました(>_<)。うん、素朴にイイ話だったと思います。

 この映画では、ラジオの存在が非常に重要な位置を占めています。伝えられない想い、言葉を電波に乗せて届ける。ネット全盛のこの時代に、少々アナログではありますが、“言葉の力”を最もダイレクトに伝えることができるメディア…それがラジオだと吾輩は思います。そしてこの映画では、その“言葉の力”が、とても優しくスクリーンに映し出されています。『みんな誰かに想われて、そして誰かを想っている…』日々忙しく生きている我々が、つい忘れがちになる“想い”をこの映画は思い出させてくれます。

 主演の常盤貴子さんの演技もよかったですが、この映画で特筆すべきは仲代達矢と八千草薫の大御所お2人の存在でしょう。もお、出てくるだけで存在感が違います。ともすれば軽くなりがちな映画を、イイ意味で締めています。このお2人の共演(実際作中では絡んでおられませんが)を見るだけでも、この映画は一見の価値があると思います。

 で、どうしてもツッコミたいところがありまして…、函館の高校生が昼間に普通のラジオで、東京のFM(J-WAVE)を受信するのは不可能です!もし普通に受信出来たのなら、それは番組がネットされているのであって、彼らが聞いているのは北海道のFM局・FM NORTH WAVEの電波でしょう。常盤貴子演じる真生は作中『え?北海道でJ-WAVEが聞けるの?』てなことを、番組中で喋ってますが、自分の番組がどこまでネットされて流れてるかぐらい、把握しときなさい!せっかくJFLってものがあるんだから、その辺もっと上手く使わないと(^^;。


 「引き出しの中のラブレター」は、ただいま全国ロードショー公開中です。“伝えることの大切さ”“言葉の持つ力の素晴らしさ”を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。

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by mori2fm | 2009-10-14 15:20 | 映画評 日本映画 は行

[ハルフウェイ] ブログ村キーワード
 脚本家・北川悦吏子、初監督作品。「ハルフウェイ」(シネカノン)主演、北乃きい岡田将生。フレッシュな顔触れが、フレッシュでカワイイ、ラブ・ストーリーを見せてくれます。


 北海道に住む女子高生・ヒロ(北乃きい)は、憧れのバスケット部員シュウ(岡田将生)から『付きあってほしい』と告白され、すっかり有頂天に。シュウと過ごす毎日が、楽しくて楽しくて仕方なかった。しかし、2人には間もなく“卒業”という現実が近付いていた。地元の大学を受験するというヒロに、シュウは自分の志望校を言えないでいた。しかしヒロは、シュウの親友タスク(溝端淳平)からシュウの志望校が“早稲田”であることを聞いてしまう。『いなくなるのわかってて、何でコクったの?!』裏切られた気持ちになったヒロは、シュウに激しく詰め寄る…。

 
 う~ん、若いっていいなあ~!!もうね、観ていて微笑ましくて、羨ましくて…ホント、堪らん!吾輩、今年“後厄”という恐ろしい年齢となってしまいましたが、10代の頃にこんな恋愛したかったな~!!と腹の…いや心の底から思っちゃいました。くどいようですが、『いいなあ~!』

 映画としては『どうなんかなあ?』ってのが、正直な感想です。『コレって、演出してんの?』って言いたくなる…要するに『キャストの“そ(素)のまま”を撮っただけじゃないのか?』って感じなんですね。でもね、コレもアリかも!って思わされるほどに、メインキャストの2人がイイんですよ。吾輩は特に男でございますから(^^;、北乃きいちゃんが、もおとにかく堪らんかったですわ!この子は、ホントにイイ!この春に高校卒業して、その後は進学せず、女優業に専念するんだそうですが、これから更にどんな女優さんになっていくのか、ヒジョ~に楽しみです!あ、断っておきますが、吾輩今回相当個人的な見地好みから感想UPしております!ご了承下さいませm(_ _)m。

 ところでこの映画、岩井俊二さんのプロデュースなんですね。そろそろ、新しい監督作品も見てみたいですな~。

 「ハルフウェイ」は、ただいま全国好評上映中です。10代のキラキラした“恋物語”を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。


~追記~
 “途中”=“ハルフウェイ”=“haifway( ハーフウェイ)”←この程度の英単語を憶えられてないようでは、早稲田合格は難しいと思うのですが…。
~追記②~
 成宮クンが、何の役で出てるんだろうと思っていたら、何と“先生”だった…。オイオイ、その髪の色はアカンやろ(^^;。

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by mori2fm | 2009-03-05 01:42 | 映画評 日本映画 は行

[ハッピーフライト] ブログ村キーワード 
 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」矢口史靖 監督最新作。「ハッピーフライト」(東宝)。航空機業界の裏側を、“矢口監督流”に描いているのですが、コレちょっと軽すぎやしませんか~?


 CAの悦子(綾瀬はるか)は、初めての国際線デビューの日に、ブリーフィングに遅刻。チーフパーサーの麗子(寺島しのぶ)から早速叱られる。その悦子が搭乗するホノルル行きのフライトは、副操縦士・鈴木(田辺誠一)の機長昇格への最終試験でもあった。フライト直前、最終試験の機長が急遽原田教官(時任三郎)に変更になる。冗談の通じない、威圧感タップリの原田に緊張する鈴木。幾つかの小さなハプニングを乗り越え、飛行機は無事定刻に離陸。ホノルルへ向け、順調に飛行を続けていたが、離陸から2時間25分が経過した頃、機体に異状が発生する…。


 『多分、いや間違いなく面白いはず!』という、過度な期待を抱えて観に行った吾輩がいけなかったのかも知れませんが、正直思ったほど楽しめませんでした。前作「スウィングガールズ」の時は、観ていて『こんなん有り得ん!やり過ぎ!でも面白い!!』って感じだったのが、今回は『こんなん有り得ん!やり過ぎ!(←ココまでは一緒)…って言うか、コレはあかんのちゃう?こんなんで飛行機飛ばしてて、大丈夫なのか~?』っていう、ツッコミに変わってしまいました。これが単なる“パロディ・ムービー”なら構わないのですが、『矢口監督が2年も航空機業界にリサーチした…』とかって事前情報を聞いていたので、『オイオイ、マジやがな。シャレになっとらんて…』って思える箇所が幾つもございました。で、ホントのところはどうなんでしょ?吾輩、生まれてこの方、飛行機には2回しか乗ったことがございません(関空⇔ハワイの往復)ので、いまいちピンとこないのですが、実際緊急事態(エマージェンシー)に陥った時の空港の対応って、あんなモンなんでしょうか?あんなモンでイインでしょうか??もし、そうだとしたらチョット…いや、かなり恐いな~と思います。パソコンが使えなくなって(←コレだけでも、チョット考えると恐いって!)待合ロビーから、空港の模型を持ち出すシーンを観た時は、『そんなモン、最初から用意しとけよ!』って、マジでツッこんでしまいました。まあ、あの辺は脚色されてるとは思いますが、何せこの映画ANAが特別協力に付いてるモンですから、妙にそういう部分にはリアリティを感じてしまいます。
 綾瀬はるか演じるCAの、ドジ加減はハンパではございません。あんなのでもCAになれるんやな~って、変に感心しちゃいました(なれるのか?!)。昔、話題になった「スチュワーデス物語」の“ドジでノロマな松本千秋”に匹敵しますな(あそこまで、泥臭くはないですが)。この映画で、一番イイ演技を見せてくれるのは、“鬼のチーパー”を演じた寺島しのぶでしょう。彼女が出てくると、スクリーン全体が締まって見えましたから。

 で、1本の映画として見た場合、あまりにも色んなエピソードが詰め込まれ過ぎているような気がします。『飛行機が飛ぶために、どれだけ大勢の人が携わっているのか』を紹介したかったようですが、アレもコレもとチョット欲張られたのでしょう。あの浜村さんでさえ、『話が色々ありすぎて、最後まで話せないんです』とラジオでおっしゃってました(ソレでいいんですよ!(^^;)。大体フライト2時間半程度の間に、あれだけのことが起こってるんですから、あの飛行機そのままホノルルまで飛んでたら、あとどれくらいのハプニングが起こっていたことやら…。どっちみち、無事に到着は出来なかったと思いますわ(^^;。

 何か、辛口コメントが並んでしまいましたが、期待が大きかったモンですので、その反動と思って下さい。矢口監督の作風は、大好きですので、また次回作に期待したいと思います。

 「ハッピーフライト」は、ただいま全国ロードショー公開中です。このフライトは、本当に“ハッピー”なのか?あなたも是非、映画館でご確認下さい。

~追記~
 改めてキャストを見直すと、結構“特撮人脈”なキャスティングですね…「ジャスティライザー」正名僕蔵神崎詩織「ウルトラマンマックス」長谷部 瞳「牙狼」肘井美佳。とどめに「アバレンジャー」いとうあいこ!う~ん、観ているときはあんまりわからなかったんですが…(^^;

~更に追記!~
 何と、吾輩の大好きな伊藤久美子ちゃん(from「グランセイザー」)も出てたんですね!アカン、CA役の女の子みんな髪の毛上げてるから、誰かワカラヘン(>_<)!

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by mori2fm | 2008-11-19 22:31 | 映画評 日本映画 は行

 ある小学校で行なわれた“実践教育”の実話をベースにした映画化。「ブタがいた教室」(日活)。う~ん、こんな映画やったンや。いやあ、こりゃあ色々考えさせられますな~。


 4月。新任の星先生(妻夫木聡)は、担任になった6年2組の教室に、1匹の子豚を連れてくる。そして生徒たちに『このブタをみんなで飼って、飼育をした後、自分たちで食べる』という事を提案する。生徒たちは一様に興味を示し、クラスでブタを飼うことに。教頭先生(大杉漣)は不安を抱くが、校長先生(原田美枝子)はこの意図に賛同。やがてブタは、生徒達から“Pちゃん”と名付けられ、日々かわいがられていく。そう、6年2組の“ペット”として。やがて生徒達の間で論争が巻き起こる。“Pちゃん”を食べるのか、食べないのか…。


 『生徒役の子供たちには、白紙の台本が渡された』とか、『リアルに討論させた』とかいう事前情報は耳に入れていたんですが、いざそれを見てみますと、これは結構ヘビーに考えさせられます。この映画のテーマは、今まさに叫ばれている“食育”や“いのちの授業”といった教育内容に合致していると思います。それを子供たちが真剣に討論する。本当に真剣でリアルな様が、スクリーン越しに観ている我々にも、ダイレクトに伝わってきます。それはそれで素晴らしいですし、子供たちにも意義のあることだなあ、とは思います。ただ凄く真剣で、ともすれば掴みあいを始めんばかりの勢いでしたので、『あんな討論(相当、感情の入った“言い合い”)したら、結構クラス仲にひびが入ったりするんちゃうの?ましてや卒業直前の時期に、下手すれば感情のしこりが残って、メチャクチャ後味悪いことになりかねんがな』と、そんな事を考えながら観ておったのですが、意外やその辺りは、アッサリと描かれています。『後腐れ無し!』って感じで。そんなモンなんですかね?最近の子供って。
 それから、先生!幾らなんでも子供に任せすぎじゃないか~?もう少し、討論に加わって、道筋を作ってあげてもいいんじゃないでしょうか。そもそも最初にブタを連れてきたのは、アンタだよ!子供たちに大切なことを学ばせたいっていう気持ちはわかるけど、あまりにも子供たちを混乱させるのは、良くないでしょうに。その辺りが、少々無責任にも見えました。まあ、それもこれも子供たちが一生懸命に取り組んでいるのを見せられたから、そういう風に感じるのだとは思うのですが。
 まあ、『“Pちゃん”と他のブタは違う』って言っても、ブタはブタな訳で。そりゃ『可愛がったペットを食えるか?』って聞かれたら、誰だって躊躇するわなあ。それでも『食べる』って答えた子達がいる事に、吾輩素直に驚きました。子供達の方が、よっぽどそういうことを理解してるんだなあと感心させられました。

 生徒役の子供たちは、本当に頑張ってます。討論のシーンなんて、殆んどドキュメンタリーみたいです(ソレを狙った演出だと言ってしまえば、実もフタもないのですが)。信じられんことに、吾輩何度か泣きそうになりました。自分でも理解出来なかったのですが、知らぬ間に感情が昂っていたようです。子供たちの討論に入り込んでいってたんでしょうね。それだけ真に迫った演技だったと思います。そして、その子供たちの演技(?)を受けて立つ妻夫木クンも、頑張ってますね。“新任教師”久しぶりに爽やかで一生懸命な役の彼を見させていただきました。ココンとこ、結構インパクトのある役が多かったような気がするので…。あと、校長役の原田美枝子さんが、イイ感じで映画全体を優しく締めてくれています。このキャスティングは、正解でしょう。

 実際に、この“実践教育”が行なわれたのは、今から18年前(1990年)だそうです。“モンスターペアレント”なる種族(?)が跋扈する現在の学校では、恐らくこんな授業はムリだろうな~。

 「ブタがいた教室」は、ただいま全国公開中です。新任の先生と26人の6年生が繰り広げる真剣な『食べる、食べない論争』を、あなたも是非映画館でご覧下さい。“食”に関する考えが、少し変わるかも…。

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by mori2fm | 2008-11-02 13:51 | 映画評 日本映画 は行

 「下妻物語」「嫌われ松子の一生」中島哲也 監督、最新作。「パコと魔法の絵本」(東宝)。最初に言っておきますが、ムッチャクチャ面白かったですわ!


 一代で大会社を築いた、クソジジイ・大貫(役所広司)は、会議中に倒れ入院。しかし病院でも、オカマの木之元(國村 隼)や消防士の滝田(劇団ひとり)、ヤクザの龍門寺(山内圭哉)等、他の入院患者に対して、尊大な態度で接し、更なるクソジジイぶりを発揮。自殺未遂を繰り返し、その度に運ばれてくる元子役スターの俳優・室町(妻夫木聡)にも、手加減なしの大貫は、室町を汚い言葉で罵り倒し、少年趣味の医師・浅野(上川隆也)や凶暴な看護士・タマ子(土屋アンナ)の手を焼かせていた。そんな或る日、大貫は病院内でパコ(アヤカ・ウィルソン)という少女と出会う。パコは母からプレゼントされた「ガマ王子対ザリガニ魔人」の絵本を、常に身から離さずに読んでいた。翌日、大貫は紛失したライターをパコが盗んだと誤解して、パコを殴ってしまう。やがて大貫は、パコの記憶が事故に遭ったショックで、一日しか持たないことを聞かされる…。

 
 映画館に入った瞬間、座席を埋める子供の多さに、一瞬ひるんでしまいました。『え?コレってお子様向け映画?CMとかだけ見てたら、そんなイメージ抱いちゃうのかな~(ウチの娘も『これ、見たい!』とか言ってたし)。大丈夫か~?この映画!』と、少々不安を抱えつつの観賞となったのですが、いざ上映が始まると、そんな不安はどこかへフッ飛んでしまいました。映画前半、『これでもか!』と言わんばかりに繰り出される、とってもダークな“摩訶不思議、阿鼻叫喚・暴走中島ワールド(^^;”に、『こんな映像、子供は恐がるんちゃうの?』と思いつつも、ぐいぐい引き込まれ(あ、意外とお子様たちは大人しかったです)、後半からは子供も大人も楽しめる、“超原色フルCGキャラクターショー”に狂喜乱舞!そう、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、1時間45分でした。でも、ただただ楽しいばかりなく、ストーリーもキチンと練られていて、大人の吾輩が観ていても何度か“ホロリ”と…いや下手すると“号泣”しかねないほど、愛と優しさに満ち溢れた素晴らしい、“大人向けのおとぎ話”でした。

 役所広司、妻夫木 聡、土屋アンナ、阿部サダヲ加瀬 亮小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村 隼、上川隆也…主要キャスト陣の奇抜なメークと、彼等がCGキャラとして描かれた後半の“絵本芝居”のシーンは、もお絶対必見です!役所さんは貫禄でしたが、吾輩的には「魅せられて」を絶唱する國村さんと、ヒース・レジャーが演じた“ジョーカー”を彷彿させる(チョット、褒めすぎ??)、妻夫木クンの“ザリガニ魔人”の怪演が、大ヒットでございました。あと、アヤカちゃんは、凄いですね~。上手いし、カワイイし(←変な意味じゃなく!)…ホントに“天才子役”誕生ですね!

 しかし今年は“ポニョ”だの“パコ”だのと、カタカナ名前が流行ってますね。この方が子供にはウケがイイのかな?何となく、大人が聞いてても楽しい響きですしね。でも、ホントにこの映画を観るために、あんなにたくさんの子供たちが来ているとは、想像いたしませんでした。いやあ、CMの力は凄い!

 「パコと魔法の絵本」は、ただいま全国大絶賛公開中です。『子供が大人に、読んであげたい物語』←いいキャッチですね。意外にも(!)親子で楽しめます。是非映画館でご覧になってください。あ、決して“実写版・ケロロ軍曹”ではございません(^^;!


~追記~
 役所広司、妻夫木 聡、國村 隼、上川隆也…この顔合わせは…、「ローレライ」やがな!まあ、内容は全然違いますが…。

~追記その②~
 エンドクレジットに、貫地谷しほりの名前が…。へ?どこに出てた??吾輩ま~ったく、わかりませんでしたわ!どなたか教えて!!

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by mori2fm | 2008-09-18 19:11 | 映画評 日本映画 は行

 驚異の“3Dライブアニメ”、「ベクシル 2077 日本鎖国」(松竹)。予告なんか見てますと、なかなかカッコイイ映像に惹きつけられたんですが、『果たしてどんな方法で、近未来に鎖国なんかするんよ??』って思いながら、映画館へ行ってまいりました。


 近未来、ロボット産業の分野で世界の市場をほぼ独占した日本。ところがその独占状態に国際社会が異議を唱え、国際的な協定を作成する。これに対し反発した日本は、国連を脱退し2067年、ハイテク技術を駆使した“鎖国”を実施し、国際社会との接触を絶った。それから10年後の2077年。アメリカ国内での、“日本=大和重鋼”の不審な動きをつかんだ特殊部隊“SWORD”は、秘密会議の現場を強襲するも今回の標的だった・サイトウ(声:大塚明夫)を、すんでのところで取り逃がしてしまう。しかしサイトウの残したボディ・パーツから、それがアメリカには存在し得ない危険な技術を使った代物であることを解析したSWORDは、レオン(谷原章介)、ベクシル(黒木メイサ)等に、鎖国下の日本への潜入を命じる。しかし、潜入には成功するものの、動きを察知していたサイトウに迎撃されるSWORD。攻撃を逃れて海中へと逃げたベクシルを救ったのは、マリア(松雪泰子)という女性だった…。


 黒木メイサって、もう少し大人っぽい声を出すのかな~?なんて、イメージから予想をしていったのですが、思ってたより幼い声で少々肩透かしを食ってしまいました。まあ確かに彼女、まだ20歳前(え~?!)ですしね~。それに比べて、松雪泰子の声の大人っぽいこと!もお余裕ですね。何か妙に色っぽさも感じてしまいましたよ。あと大塚明夫さんは、本職の貫禄ですね。さすが!

 アニメの方も、よ~く作りこまれていて見応えありましたし、既に世界各国での公開も決定しているなど、正に“ジャパニメーション”の面目躍如って感じの出来映えだったと思います。但し、ストーリーの方がね~。チョット弱いかな~?と思ってしまいました。だって、『オイオイ、そんなことで“鎖国”なんかできるんかい??』とツッコンでしまうほど、少々荒唐無稽な設定でしたので、吾輩そのあたりには、賛同いたしかねました。題材は面白いだけに、その辺がちょっと惜しかったですね。

 「ベクシル 2077 日本鎖国」は、ただいま全国好評上映中です。近未来の日本の姿をあなたも是非、映画館でご覧下さい(あ、この作品は“フィクション”です(^^;)。

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by mori2fm | 2007-09-03 01:07 | 映画評 日本映画 は行

 そんな訳で、2日立て続けに「ラフ」(東宝)。そして「ハチミツとクローバー」(アスミック・エース)を観てきたんだな。どちらも原作が漫画。で、吾輩はどちらも“未読”で行ったんですけど…観終った後の感想は、正反対のモノになっちゃいました。


 先ずは「ラフ」ですが、も一度言いますが吾輩原作未読なんですが、こんなに暗い話なんですか?あだち充先生の原作も。何より映画としての完成度が、あまりにも無さすぎます。1時間45分ほどなんですが、観終った後『このストーリー展開で、何で結果がああ言う風になる??』って感じの“はてなの嵐”状態に陥ってしまいましたわ。うん、脚本に説得力がまるでない!劇中で使われているスキマスイッチの歌も、何かチョット浮いてる感じがしましたし、「NANA」を撮った大谷健太郎 監督の作品てことで、かなり期待してたんですが、これは結構キツかったです。去年の「タッチ」に続いて、“あだち原作漫画”の映画化は吾輩的にはハズレでございました。
 ただ長澤まさみチャンの、貴重な水着姿(それも、競技用からビキニまで…)が拝めるってのは、よかったかも~(^^;。『これは殆ど、長澤まさみのPVやんか!』とツッコンじゃいましたよ。

 
 で、他方「ハチミツとクローバー」はイイ!映画としてキチンとまとまっているし、俳優陣が個性溢れるキャラクターを、自分のモノにして演じきっているし、何より作り手側の一生懸命さがスクリーン越しに、とてもよく伝わってきました。特に蒼井 優ちゃんが、イイ!!チョット難しい役柄だったとは思いますが、押し付けで無く、嫌味なく楽しんで演じているっていうのが、観ていてとてもよくわかりました。
 
 なかなか思うようには進まない“片想い”が、意地らしいほど真っ直ぐに描かれていて、とても共感!また好感を持つことが出来ました。いやあ、青春、最高!!
 音楽も効果的に挿入されていて良かったです。スピッツが歌う主題歌も、とても映画によくマッチしていました。


 最近、やたらと“漫画原作”の映画化が多いですが、あまり安直な企画は立てないでくださいね。やはり作るからには、映画として楽しめるモノを作っていただきたい…そう願うばかりです。
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by mori2fm | 2006-09-04 01:21 | 映画評 日本映画 は行

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 “福井晴敏原作映画化祭り”のトリを務めるのは、この映画「亡国のイージス」(松竹/日本ヘラルド)。かなりな期待をして映画館へ行きましたよ。ええ、よく出来ていたと思いますよ。でも何かね~、う~ん…。

 
 海上自衛隊の、最新鋭イージス護衛艦“いそかぜ”が、副長の宮津(寺尾聰)と幹部、そして自衛官を偽装して乗艦してきた元某国工作員ヨンファ(中井貴一)とその部下たちによって占拠された。宮津とヨンファは、ある共通の目的のために共謀し、米軍から強奪した特殊兵器“GUSOH(=グソー)”を楯に日本政府に或る要求を突きつけ『要求が受け入れられなければ、東京へ“GUSOH”を打ち込む』と声明を出す。一発で東京を壊滅させることができる“GUSOH”の脅威に、陸上では“DAIS(ダイス=防衛庁情報局)”の内事本部長・渥美(佐藤浩市)達が、情報の収集・分析・対応に追われていた。その頃“いそかぜ”艦内では、総員退艦令を無視して艦に戻った先任伍長・仙石(真田広之)と、極秘任務を負って乗艦していた“DAIS”の工作員・如月(勝地涼)が、“いそかぜ”を奪還すべく叛乱勢力に対し戦いを挑んでいた…。


 “映画史上初!日本アカデミー賞最優秀主演男優賞×4!-奇跡の競演!!”ていうキャッチは、確かにインパクトがありましたし、それぞれが適役で非常にイイ演技を見せてくれます(但し、実際に絡むのは3人だけ。佐藤さんは陸地で1人、奮闘!)。また如月を演じた勝地涼クンも、豪華俳優陣に負けじと、なかなか芯の太さを感じさせる熱演で、がんばっています。しかし、1本の映画として観ると、全体に何か食い足りなさを感じてしまうんですよね。もっと、ハラハラドキドキするかと思ってたんですが、そうでもない。意外にもストーリーが“淡々と”展開していくんですよ。吾輩、原作は未読なんですが、書店で上巻・下巻の太さを見て、『これ映画にするのは大変やろうな~』と思ってました。恐らくかなりのストーリーがハショられてるんでしょうね。キャラクターの掘り下げ方が浅いところへ、出来るだけたくさんの情報を詰め込んだって感じを受けたのは、残念であります。もう少し長くても充分耐えられたと思うので、そこら辺にも時間を割いていただきたかったです。そう言った点では、同じ福井氏の原作でも、この春公開された「ローレライ」の方が、より“娯楽映画”という作り方の方へ足を向けていたように感じられ、観ていて楽しめたような気がします。

 数年前に公開された「宣戦布告」という映画がありましたが、あの時は“若狭湾沿岸地域で起こった危機”を描いていたので、『東京で事態の対処に当たっていても、何か他人事みたいに感じられるな』と思っておりましたが、今回はその東京目掛けて危機が迫りくるのを、どのように対処していくのか?と楽しみにしてたんですが、その辺もあまり緊迫感がないように感じられました(だって、“安全保障会議”は東京でやっとるんですよ。もし“GUSOH”撃たれてたら、どうする気やったん?)。で、相変わらず敵国の名前をぼやかしてる(「宣戦布告」の時は“北東人民共和国”…笑)んですよね。今回は“某国”と。これタイトルに有る“亡国”と紛らわしくないですか(笑)?何でこの映画のように、ハッキリ言えんかな~“北○鮮!”と(あ、吾輩もですか…そりゃ、言えんわな~笑)。

 色々書きましたが、力作であると言う点は間違いありません。現在の日本映画で作れる大作として、この夏休みに映画館で観て決して損はしない1本です。

 「亡国のイージス」は、ただいま絶賛公開中です。日本も決して安全な国ではない…。そんなことも考えながら、映画館でご覧下さい。
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by mori2fm | 2005-08-24 14:50 | 映画評 日本映画 は行