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「ノーカントリー」獲っちゃいましたか…。

 いやあ、獲っちゃいましたか“第80回アカデミー賞・作品賞”「ノーカントリー」(パラマウント/ショウゲート)。重い、暗い、救いが無い…。アメリカは確実に病んでますな~。


 
 砂漠で狩をしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、偶然多数の射殺体と大量のヘロイン。そして200万ドルの入ったかばんを発見する。その金を、危険な金と知りながら持ち帰るモス。この瞬間から、モスは命を狙われることに。身の危険を感じたモスは、妻・カーラ(ケリー・マクドナルド)を実家へ帰し、自身はかばんを持って逃亡する。その頃、金を取り戻すために雇われた殺し屋・シガー(ハビエル・バルデム)は、金を奪われた現場で残されたモスの車から検査証を剥ぎ取ると、案内してきた麻薬の売人をその場で射殺。エアガンのように空気を射出する“殺人酸素ボンベ”とかばんに着けられた発信機を探知する機械を手に、モスの追跡を開始する。その翌朝、現場検証を行なったベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、モスが事件に巻き込まれた可能性を感じ、彼の行方を追うことに…。


 吾輩は、この映画の監督であるコーエン兄弟(ジョエルイーサン)の作品、そんなに好きではありません。しかも『はあ?何じゃそりゃあ~?ええ?それって結局どういうことやねん??』と言うのが、この映画を観終った後の吾輩の第一声でしたので、“オスカー最有力!”って声を聞いても、『はあ?何でコレが…』てのが、正直な感想でございました。とにかく映画全体が観ていて重い!救いが無いくらいに重い!観終った後に『良かった』とか『凄い』って言う風に思えない(むしろ圧倒的に“不快感”が残ってました)し、ストーリーもラスト結局のところは何でああなるのか?あのシーンにはどういう意味があるのか?ってのが残ったまま(少なくとも吾輩はそう感じました)終わってしまうので、非常に消化不良でございました。然るにこの映画がオスカーを獲ってしまうだなんて…、『アカデミー賞は、映画界の良心』だと思っている吾輩にとっては、死体や殺人シーンがゴロゴロ出てくるこの映画が、オスカーを獲ってしまうなんぞ、理解し難いことでございました。
 ただ、この映画がオスカーを受賞したということは『アメリカは、相当病んでいる』ということの証明に他ならないと思います。映画の冒頭、トミー・リー・ジョーンズ演じる古き良き時代を知るベル保安官のモノローグで『今の時代の犯罪は理解できない…』と語られるのですが、この映画の時代背景は1980年代なのです。この時代でさえ“病んでいた”アメリカは、それから20年近くが経過した現在、間違いなくそれ以上、深刻に“病んで”しまっています。この映画を通して、コーエン兄弟はそう言ったことを訴えたかったのだろうと思いますし、それをアメリカという国が受け入れた。その結果が、今回のオスカー受賞に繋がったんじゃないでしょうか?

 ところで、“助演男優賞”を受賞したハビエル・バルデムですが、いやあ恐かったですね~おかっぱ頭の殺し屋!想像してみて下さい…バナナマン日村みたいなのが、酸素ボンベ持って無言で人を殺していく姿を…。ね、強烈なインパクトでしょ?今晩、夢に出てきそうだ…(^^;。

 「ノーカントリー」は、3月15日(土)より全国ロードショーです。本年度の最高栄誉に輝いた、“超・重暗(オモクラ)大作”を、あなたも是非映画館でご覧下さい。あ!間違っても初めてのデートに、この映画は選ばないで下さいね!


 ※3/11追加TB~日村…もとい!ハビエル来日だそうですよ~→急きょ、明日来日するアカデミー賞俳優ハビエル・バルデムが号泣した映画は意外にも……! - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ


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by mori2fm | 2008-02-28 00:45 | 映画評 外国映画 ナ行 | Trackback(37) | Comments(7)

「エリザベス ゴールデン・エイジ」貫禄ですね…。

 そんなわけで久々の映画ネタ、試運転てな感じでいかせていただきます。復帰1発目は「エリザベス ゴールデン・エイジ」(東宝東和)でございます。何と、前作から10年ですか?!月日の経つのは早いもんですね~。


 イングランド女王として君臨するエリザベス(ケイト・ブランシェット)だったが、カトリックを排斥したことで常に命の危険にさらされていた。特に当時世界最強の国力を誇ったスペインでは国王・フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)が世界をカトリック国家にせんと、イングランドの征服を虎視眈々と狙っていた。更に国内でもエリザベスの従妹で、軟禁状態にあるスコットランドの前の女王、メアリー・スチュアート(サマンサ・モートン)が、カトリックを信仰する者達の拠り所となり、その存在は日に日に危険度を増していった。エリザベスは、忠臣・ウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)等の働きに支えられ、その脅威に日々立ち向かっていた。そんなエリザベスの心の潤いとなっていたのは、純粋無垢な侍女・ベス(アビー・コーニッシュ)との他愛も無い会話だった。そんなエリザベスの前に、新世界(アメリカ大陸)帰りの航海士、ウォルター・ローリー(クライヴ・オーウェン)が現れる…。


 歴史が好きな人には、堪らん映画ですね~。吾輩も歴史好きなんですが、今回はあまり予習をせずに観に行ってしまったのが、少々残念だったかな~と。いや、充分面白かったんですが、この時代のことをもう少し予備知識として仕入れてから行っておけば、更に映画を楽しめたんじゃないかなあと思いましたので。
 ケイト・ブランシェットは、前作に続いてホントに適役ですね。“ヴァージン・クイーン”を貫禄たっぷりに演じています。10年前に続いて、今回もこの役で“アカデミー賞・主演女優賞”にノミネートされています。前回の時はグウィネス・パルトロウに負けました(あの時、何でグウィネスだったのか、吾輩未だに理解デキんのですが…)が、今回はどうでしょうか?こうなってくると、「アビエイター」で、お茶濁し程度(吾輩は勝手にそう思ってます(^^;)に獲ってしまった“助演女優賞”ってのが、値打ち無くなってきますな~。

 ところで以前、ウォルシンガム役のジェフリー・ラッシュが『このシリーズの第3作に出演する』って言ったらしいんですが、今回の終わり方なら…ムリじゃん!(^^;


 「エリザベス ゴールデン・エイジ」は、ただいま全国好評上映中です。世界にその名を轟かせた“ヴァージン・クイーン”の真実を、あなたも是非映画館でご覧ください。

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by mori2fm | 2008-02-21 01:42 | 映画評 外国映画 ア行 | Trackback(8) | Comments(4)

近況報告…。

 ご無沙汰しております。
 我が娘・“かぁたん(仮名・5歳)”が“1型糖尿病”(IDDM)と診断されてから、間もなく1ヶ月が過ぎようとしています。おかげ様で“かぁたん”は、毎日元気に幼稚園に通い以前と変わらぬ笑顔を、我々に見せてくれています。病名宣告当初は、『何でこの子に…』という思いから深夜に慟哭してしまった吾輩も、病気を現実として受け止め、“かぁたん”に接してやれるようになれました。カミさんの方が吾輩よりも遥かに逞しく、『こうなったからには、今まで以上に厳しく強い子に育てる!』との決意を固めて、以前よりもパワーUPして、“かぁたん”に向き合っております。相変わらず、朝の我が家は戦場です(^^;。

 以前にも書きましたが、“1型糖尿病”とは、何らかの要因でインスリンが出なくなってしまう為に高血糖に陥り、それを改善する為に、一生インスリンを注射し続けなければならない(現在の医学では…)病気です。世間一般で言う“糖尿病”とは大体が“2型糖尿病”のことを指していまして、日本では実に糖尿病の95%を“2型”が占めているのが現状です。吾輩だって、今度のことが起こるまで糖尿病に1型と2型があるなんて、まったく知りませんでしたし、恐らく世間の殆どの方もご存知ないと思われます。同じ“糖尿病(症状は、殆ど同じ)”でも、成り立ちが全然違うわけです。生活習慣も何も関係なく発病しちゃうんですから、たまったモンじゃありません。

 で、入院1~2日目の夜、家で留守番の吾輩は、殆んど徹夜でネットを見まくりました。あんなに真剣にネットサーフィンしたことは、今まで無かったと思います。そしてそこで病気の知識は勿論ですが、1型糖尿病の患者さんや、その家族が書かれているブログなどの存在も知ることが出来ました。そこには病気と向き合いながらも、明るく前を向いて生きておられる皆さんの日常が描き出されていました。まったく何の知識も無い吾輩にとって、それは非常にありがたいモノでした。色んな人が、色んなやり方で生活しておられる…。決してウチだけではないんだな、と勇気付けられました。

 現在、1日に4回インスリンを打っております。夜寝る前に打つ持続型のランタスと、毎食前に打つ超即効性のヒューマログ。この2種類のインスリンを使いながら、食事での炭水化物の摂取量などを計算し、血糖値をコントロール(80~140が理想なんだそうな)するのですが、これが難しい!いや実際にやってる(献立を考えてる)のはカミさんなので、吾輩は何らエラそうなことは言えんのですが、インスリンが効きすぎて“低血糖”になったり、かと思えば血糖値が300以上になったりと、人間の身体ってのは機械と違ってホント難しいですね。まあ、慣れるしかないのでしょうが…。
 “かぁたん”は、血糖値を測るキットのセッティングは、自分で出来るようになりました(まだ、針を刺すことは出来ませんが)。いずれ注射も自分で打てるようになるでしょう。しかしそれも小学生になってからのことだと思います。なので今は昼食前のインスリンを打つ為に、カミさんが毎日幼稚園に通っています。吾輩、何も出来んだけにホントに頭が下がります。幼稚園の方でも今回の事態を受けて、全面的にバックアップしてくださることになりました。園長先生以下、全員の先生がこの病気のことを勉強して、“かぁたん”が安心して園での生活が送れるようにと…。本当にありがたい話です。先生が、同じクラスの子供達にかぁたんの病気のことを説明したところ(病気の細かい内容なんて理解できるわけないんですが)、お友達は『みんなで“かぁたん”のこと守ってあげよう』と言ってくれたそうです。ホント“かぁたん”は、イイ幼稚園に通い、イイお友達に恵まれて幸せです。

 ところでインスリンには、食欲を増進させる作用があるそうで、それまで食事はゆっくりでパン一つ食べるのにも、物凄く時間の掛かっていた“かぁたん”が、まるで別人のように食事を平らげるようになりました。ええ、おかげ様で顔は“アンパンマン”のように丸くなってきましたが…(^^;。

 そんな訳で、何とか元気にやっております。吾輩も先日久しぶりに映画を観に行くことが出来たのですが、映画館復帰第1作目として選んだコチラの映画爆睡こいてしまいました。これから徐々に社会復帰です(^^;。

 “かぁたん”のことや映画のこと、また色々少しのんびりと書いていけたらと思っておりますので、良かったらこれからもお付き合い下さい。よろしくお願いいたします。
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by mori2fm | 2008-02-14 21:58 | 我が娘の日常 | Trackback(1) | Comments(5)

退院報告。遅くなってスミマセン…。

 前回のエントリから、随分ご無沙汰してしまいました。励ましコメントをお寄せくださった皆さん、ご心配いただいた皆さん、本当にありがとうございました!我が娘かぁたん(5歳・仮名)は、去る1月28日月曜日に退院いたしました。そしてその翌日から、幼稚園へも元気に復帰いたしております。ご報告が遅くなって、申し訳ありません!なかなかゆっくりPCを開けなかったモンで…。


 入院当初は、そのあまりに突然の出来事に夫婦共々(両家、祖父・祖母も含めて)大いに落胆いたしましたが、日が経つに連れて、かぁたんの病気(1型糖尿病)を何とか事実として受け止め、正面から向き合い、末永く付き合っていこうと思えるようになりました。まだまだ不慣れなことばかりで、勉強の日々(特にカミさんには、相当な負担が掛かってしまってます…)ですが、何とか前を向いて進んで行きたいと思っております。

 
 重ね重ねご心配いただいた皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m。これからもよろしくお願いいたします!
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by mori2fm | 2008-02-04 01:39 | 我が娘の日常 | Trackback | Comments(10)

映画ネタを書いておりますが、最近更新が停滞しまくってます…。


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・生業:シネマコミュニケーター!(と、書きたいところなんですけど、実態はタダの超薄給サラリーマン…(>_<)
・一言:映画ネタ+日々の徒然なる“妄言”をシネマ親父・mori2が書き綴ります…。

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