a0014708_20155242.jpg 2004年のハリウッド映画「50回目のファースト・キス」を、山田孝之長澤まさみのW主演で日本版にリメイク。監督は何と!あの福田雄一「50回目のファーストキス」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。え~と、果たしてどんな映画に仕上がってますのやら…?


 ハワイ、オアフ島でツアーガイドとして働きながら天文学の研究をしているプレイボーイの大輔(山田孝之)は、天体観測の帰りにたまたま立ち寄ったカフェで、地元の魅力的な女性・瑠依(長澤まさみ)と出会い、一目惚れ。すぐに意気投合した2人は、翌朝も一緒に朝食をとろうと約束する。しかし翌日カフェで声を掛けた大輔のことを知らないと言い出す瑠依。困惑する大輔に、カフェの女主人は瑠依が1年前に遭った交通事故の影響で、新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害という後遺症を患っていることを告げる。瑠衣は父親(佐藤二朗)と弟(太賀)の努力のおかげで、毎日同じ一日を何の疑いもなく平穏に暮らし続けていた。そんな彼女の事情を知った大輔は、毎日、初めて会うところから繰り返し、瑠依に愛を告白し続けるのだが…。

 吾輩、この映画の元ネタ=オリジナルが大好きでございまして、公開当時その年に見た外国映画の第1位に選出したほどでした。ですから最初『日本でリメイク』というニュースを聞いた時は、『楽しみ~!』よりも『大丈夫か~?』って思いの方が強かったですし、更にキャストやスタッフの情報を漏れ聞くに至って更に『オイオイ、大丈夫か~??』って思いは強くなっていきました。で、今回おっかなびっくりで見させていただいたんですが…、結論から言いますと事前の諸々の不安や思いは全て杞憂でございました(^^;。そもそも描かれているテーマが、1歩間違えば悲劇のラブ・ストーリーになってしまう“記憶が続かない女性”であるにも関わらず(普通は絶対“悲恋物”にしかならんと思うんですが…)、オリジナルでも非常にハッピーでコミカルな作りに仕上がっていました。吾輩が大好きになったのも、そんな作風だったからです。主演のアダム・サンドラードリュー・バリモアの演技も大好きです。この“コミカルな悲劇的ラブ・ストーリー”のリメイクに、福田監督は正に打ってつけだったと思います。最初『福田監督がラブ・ストーリーを撮る?』って聞いただけで、かなり驚いたんです(吾輩の知人も『何するんですか~、ダメですそんなん!』と言ってる人がおります(^^;)が、実際に見てみますと、この映画の持つ“コミカル”な部分の再現、と言うか日本版へ“昇華”させている演出が実にお見事!なんです。オリジナルから設定は色々変わってはおります(主人公の職業は“水族館の獣医”から“天文学者を目指すツアーガイド”に)が、基本的なストーリーや重要な台詞はオリジナルを見事に踏襲しています。ただ随所に散りばめられているコミカルなシーン、台詞のやり取りに福田演出の真骨頂が盛り込まれており、それが決して物語の邪魔にならず、むしろこの映画を更に親しみやすい作品に仕上げているのです。具体的には…、キャスティング見ればわかりますよね?山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗…、この面々ですよ!風光明媚なハワイの風景をバックに、キラキラしたラブ・ストーリーの合間に「勇者ヨシヒコ」のような世界が展開されるんですよ(^^;!これが絶妙なバランスで作品を破綻させずに成立させてるから凄い!充分笑わせても、物語としてはキチンと感動できる仕上がりになってますから。
 
 何か随分ふざけた書きようになってしまいましたが、作中でのハワイの映像はどれもとても美しく、見てるだけで癒されテンションも上がりますし、ヒロインの長澤まさみさん(もお“ちゃん”付けは、失礼ですね)が、ハワイの空の下とにかくキュートで、元気いっぱいで魅力全開!スクリーンに彼女が映し出されるだけで、吾輩とても幸せな気持ちになれました。癒し、笑い、そして感動、モチロン泣けます!とにかく見終わって、とても心がキレイに洗われたような気になる。そんな映画です。

「50回目のファーストキス」は、6月1日(金)~全国ロードショーです。1日1日、最初から恋を始める、上質でピュアな、でも笑えるラブストーリーを、あなたも是非!映画館でご覧ください。



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by mori2fm | 2018-05-23 22:10 | 映画評 日本映画 か行

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 あの“同時多発テロ”直後の最初の戦いを描いたリアリティ戦争映画。「ホース・ソルジャー」吾輩的に久々のブラッカイマー 印”の映画でございますが、あくまでも実話の映画化でございます。あまり無茶はしたらアカンで…(^^;。

 ~2001年9月11日、家族との時間のために内勤への転属を希望していた、陸軍特殊部隊のネルソン(クリス・ヘムズワース)は、念願の叶った正にその日、アメリカ同時多発テロの勃発を知り、即座に現場復帰を決意。頼りになる部下のスペンサー(マイケル・シャノン)等12名の隊員達と共に、ウズベキスタンへ向かったネルソンは、タリバンへの最初の反撃任務に志願する。反タリバンの北部同盟を支援する任務に就いたネルソン率いる部隊は、敵の圧倒的戦力に対して“馬”を駆使して戦うという現実に直面する…。~  


 これは、なかなかに痛快なお話でございます。宣伝で謳われている“5万人 VS 12人”と言うのは、少々誇張(確かに間違っているわけでは無いのですが、それだけではありませんので…)し過ぎという感は否めませんが、それでも圧倒的な戦力差があったのは間違い無く、それに対して馬を主要戦力として戦車や迫撃砲に対抗した“米軍騎馬隊”の存在を吾輩は全く知りませんでした。あの“グラウンド・ゼロ”には、彼等の功績を称える騎馬像が建てられているそうですが、アメリカ国内でさえも特殊部隊の任務は機密事項であった為、近年までその事実は伏せられていたそうです。これらの事実、その功績を人々に伝えていきたいと、ブラッカイマーは映画化に当たり、そう考えたそうです。そして更に、これ以外にも実際に偉業を成し遂げた人達のことを語っていきたいと考えているようですので、この先こう言った“ブラッカイマー 印の実話戦闘アクション映画”ってのは、増えていくんじゃないでしょうか?

 当初ネルソンは“実戦経験の無い(=人を殺したことが無い)兵士”として登場しますが、それでも部下たちから信頼されている様が描かれていますので、如何に優秀な軍人で指揮官であるかが垣間見えます。そしてアフガンでの初の実戦を経験してから(当然、敵兵も殺してしまいます)の、彼の鬼気迫る戦いぶりは見事としか言いようがありません。ただそれだけでは無く、彼は『12人全員で生きて国へ帰る』ことを最大の目的として掲げて勝利を信じて戦います。この辺りを、クリス・ヘムズワースがとても人間味豊かに演じています。そう、兵士である以前に彼等も人間であるということが、とても重要なファクトとして描かれているのも、この映画の特筆すべき点だと思います。『そんなん、最近の戦争映画なら当たり前やん』と言われる方もおられるでしょうが、これはあの“ブラッカイマー 印”の映画です(^^;!そうして考えると、結構貴重なことだと思うんですよ、吾輩は。クリス・ヘムズワースとマイケル・シャノンと言うと“ソー&ゾッド将軍”という何とも強そうな組み合わせなんですよね…(違)。でも実際クリスが馬に乗って戦っているシーンがソーの戦闘シーンに被って被って…(^^;。まあ、強烈なキャラクターを演じることの弊害なんでしょうね、これって。

 「ホース・ソルジャー」は、明日5月4日(金)~ 全国ロードショーです。強大な敵に立ち向かった騎馬隊の実話を、あなたも是非!映画館でご覧ください。




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by mori2fm | 2018-05-03 21:33 | 映画評 外国映画 ハ行

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 ウィンター・スポーツの花形と言えば、“フィギュアスケート”。羽生選手のオリンピック連覇など、華やかな話題でいっぱいですが、このフィギュアスケート史上、前代未聞の事件として記憶されているのが、1994年に起きた“ナンシー・ケリガン襲撃事件”。若い方々は、ご存知ないかも知れませんが、吾輩のようなアラフィフ世代なんかは結構鮮明に憶えております。その襲撃する側の主要人物であったトーニャ・ハーディングの半生と、事件のウラ側を描いた本作「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」事件に絡んだ人物たちに取材をして撮りあげたという、ドキュメンタリー顔負けの1作です。

 ~1970年、アメリカ、オレゴン州に生まれたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)は、低所得で学も無い母・ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)に、愛情をそそがれることもなく育てられるうちに、いつしかフィギュアスケートの才能を開花させていく。トーニャの才能が貧困からの脱出の鍵と見込んだラヴォナは、トーニャにコーチを付けスケート教室に通わせる。やがてトーニャはリンクで練習中に出会ったジェフ(セバスチャン・スタン)と恋に落ち、結婚。そしてラヴォナとも決別する。その後、アメリカ人で初めてトリプルアクセルを成功させ、全米選手権で優勝したトーニャは、1992年、アルベールビル冬季オリンピックに出場するのだが…。~
 
 発生当時、世界中を賑わせたスキャンダラスな事件のウラ側が、実はトンでもなく“グダグダ”だったと言うことを、この映画は描き出しています。正直見ていて『え~!そんなやり方で、あんな事ヤラかしたんかい??』と、半ば呆れちまいましたわ。如何に“グダグダ”だったのかは、是非映画館でご覧になってご自身の目でご確認いただきたいのですが、まあどれだけトンデモない大事件もウラを返せば、何ともショボすぎるというのは、得てして起こり得ることだとは思いますが、この“ナンシー・ケリガン襲撃事件”も、その典型的な一例に含まれると思います。

 主演のマーゴット・ロビーは、トーニャを演じるに当たり撮影前の4ヶ月、週5回、1日4時間、スケートリンクに立って猛特訓を受けたそうです。その甲斐あっての見事な演技で、アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされました。しかし、そんな彼女を遥かに上回るインパクトを与えてくれたのが、母親役を演じたアリソン・ジャネイです。作中最初から最後まで常に毒を吐き続け、見る者全てに不快な印象しか与えない正に“毒母”を怪演!吾輩、映画を見るまでトーニャのことは何となく知っていましたが、その母・ラヴォナがどんな人かなんて、まったく存じておりませんでした。そんな吾輩でも、アリソン・ジャネイの演技と姿を見ただけで『ああ、ラヴォナってこんな人だったんだろうな~』と納得させられてしまう演技の説得力!アカデミー賞助演女優賞受賞も納得の必見の演技です。エンド・ロールで、チョットした仕掛けが為されているのですが、なかなかにシュールな仕上がりでした(^^;。

 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」は、5月4日(金)~全国ロードショーです。



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by mori2fm | 2018-05-02 22:13 | 映画評 外国映画 ア行