人気ブログランキング | 話題のタグを見る

 クリストファー・ノーラン監督による、“バットマン・シリーズ第2弾”「ダークナイト」(ワーナー・ブラザース)『アメリカでの興行成績が、トンでもないことになっている』とか、ヒース・レジャーの遺作になっちゃった』とか、日本公開前から随分ニュースが飛び交っておりましたが、果たして映画そのものの出来は?期待と不安を抱え、先行に行ってまいりました。

 
 バットマンの活躍で、少しずつではあるが悪の勢力が弱ってきていたゴッサム・シティに、狂気の犯罪者・ジョーカー(ヒース・レジャー)が現れた。ジョーカーは、街を牛耳るマフィアのボス達を集め、バットマンを殺すことを宣言。その報酬として、彼等の資金の半分を要求する。同じ頃、ゴッサムに、新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)が着任。ハービーは、バットマンの正体がブルース(クリスチャン・ベール)だと知り、距離を置くようになったレイチェル(マギー・ギレンホール)の現在の恋人でもあった。正義感に燃えるハービーに、市警のゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)やバットマンも協力。犯罪組織に対して、大いなる成果を挙げていく。しかし、ジョーカーの魔の手は、警察組織内部にまで深く入り込み、やがてそれはバットマン達を、絶体絶命の危地に追い込んでいく…。


 何とも凄まじい映画です。『重い、暗い、救いがない!』映像とストーリーが、スクリーンで延々と繰り広げられます。『正義は勝つ!』等という、生易しいモンではございません。上映時間2時間32分!然るに吾輩、全く『長い!』とも『苦痛だ!』とも感じませんでした。それよりも、もお最初から最後までスクリーンに釘付け!話が進めば進むほど、どんどん惹きこまれていってしまいました。まあ何よりヒース・レジャーが素晴らしい!白塗りメークで殆んど『あんた、誰?』状態のとんでもない悪役を、全身全霊込めて怪演しております。ジョーカーと言えば、これまでジャック・ニコルソンでしたが、そのイメージは本作でモノの見事にふっ飛びます。繰り返しになりますが、素晴らしい!『オスカー候補に!』という声が上がるのも、納得です。それだけに、若くしての急逝が、本当に惜しまれます。残念です(合掌)…。

 今回、ジョーカーが凄すぎますので、バットマンも含めた他のキャラは、非常に影が薄~いです。特に前作(「バットマン・ビギンズ」)のケイティ・ホームズからレイチェル役を引き継いだ、マギー・ギレンホールは、非常に損していると思われます。恐らく前作と役者が替わってることに気付く人は少ないんじゃないかと思われますし、事実それだけのインパクトは残りません。しかもヒロインが、あんな形(驚!)で映画から退場してしまうなんて…、吾輩、想像だにしませんでした。ムゴい!何ともムゴい!かつてシリーズ映画で、ここまで残酷なストーリーが存在したでしょうか?あ~あ、ムゴ過ぎる!!

 この映画、単なる“アメコミ・ヒーロー物のシリーズ作品”という気軽な気持ちで観に行くと、ちょっとエラいことになると思います。少し心の準備をしてから観に行かれることを、お薦めします。決してダメな映画だと言ってるわけではございません。むしろその逆で素晴らしい仕上がりの1本です。この夏の洋画大作群の中で、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」“陽の大作”とすると、この「ダークナイト」は“陰の大作”だと言えると思います。しかも“陰”の方が、パワーがありそうな気がします。


 「ダークナイト」は、8月9日(土)から全国ロードショーです。闇の社会に生きる闇のヒーローの、暗く凄まじい戦いを、あなたも是非映画館でご覧下さい。


「ダークナイト」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『ダークナイト』 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

ダークナイト@映画生活

ダークナイト - goo 映画
ダークナイト - goo 映画


ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
にほんブログ村 映画ブログへ 
# by mori2fm | 2008-08-08 02:16 | 映画評 外国映画 タ行

 ちょっと更新が滞ってしまいました。この間、吾輩の人生にとって後々“分岐点”になりそうな出来事が起こってしまったのと、この猛暑でPCにゆっくり向かい合う気が、まったくしなかったからなのですが、そんなことはコッチへ置いといて、観てから随分経過してるんですが、放置してしまっていたこの映画のことについて、書いてみようと思います。「スピード・レーサー」(ワーナー・ブラザース)。そう、言わずと知れた日本のアニメ「マッハGoGoGo」のハリウッド・リメイク。制作発表→公開決定!とニュースがながれる度に、吾輩はドキドキして公開の日を今か今かとまっておりました。然るに日本より先に公開された世界から入ってくるニュースは、あまりよろしくないモノばかり…。『ホントのところは、どないやねん??』ってことで、映画館へ行ってまいりました。


 地元開催のレースで、華々しいデビューを飾ったスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)。翌日には早速、大企業のオーナー・ローヤルトン(ロジャー・アラム)から『是非とも、サポートしたい』との申し出を受ける。高額な資金援助に魅力を感じ、悩むスピード。しかし、彼は自らのレースが、マシンの設計者であり、チーム監督のパパ(ジョン・グッドマン)や献身的なママ(スーザン・サランドン)、そしてGFのトリクシー(クリスティーナ・リッチ)達、家族のサポートによって支えられていることに気付き、ローヤルトンの申し出を固辞する。スピードの答えを聞いたローヤルトンは豹変し、スピードに『レースで完走させない』と言い放つ。ローヤルトンの言葉から、レース界の不正の一端を垣間見たスピードの前に、ディテクター警部(ベンノ・フュルマン)と、謎の覆面レーサー・X(マシュー・フォックス)が現れ、不正を暴くために或るレースへ出走してくれるよう協力を要請する。しかし、この話を聞いたパパは、スピードの参戦を強硬に反対する。そのレースとは、スピードの兄でレーサーだったレックスがかつて生死不明の大事故を起こしたレースだった…。

 
 ウォシャウスキー、かなり頑張って、オリジナルアニメに忠実に実写映画化しております。しかしそれは、例えばレースのシーンでも、まるで上等なゲーム映像を見ているような気になりましたし、昭和42年に放送されたオリジナルのストーリーを、そのまま脚本化しちゃったんじゃないかってくらい、現代から見ると非常にツッコミどころ満載の、ウス~いストーリーが展開され、観ていて『ああ、こりゃ何かHitしなかった理由がわかるような気がするな』てな感じを受けました。そう、彼等はあまりにも忠実にリメイクし過ぎたのです。キャスティングを含めて(ジョン・グッドマンのソックリなこと!もう、アニメそのもの(^^;)オリジナルに敬意を込めて作られたってのは、とてもよく伝わりましたし、それはそれで日本人としては、喜ばしいことなんですが、もう少し、現代的テイストを入れてアレンジしても良かったんじゃないかなあ?と思います。これでは、ホントに“マニア向けの映画”ですからね~。あ、監督がマニアだからしょうがないってか(^^;?
 でも、そこまで忠実にこだわるのなら、せめて日本での公開タイトルは「マッハGoGoGo」にしてくれれば良かったのに。その方が絶対、集客力もUpしたと思うんだけれどなあ~。

 しかし、こうなってくると日本のアニメ(コミック)のハリウッド・リメイクってのも、難しい局面を迎えたような気がしますな。本作のように忠実すぎるのも、ハズレでしたし、洩れ伝わってくる情報から『オリジナルとは、まったくの別物』と予想される「ドラゴンボール」も、どうなることやらですし、なかなか一筋縄では行かんようですね。うん、難しいな~。

 「スピード・レーサー」は、ただいま全国上映中です。『この映画は「スパイ・キッズ4(^^;」か??』と思わず突っ込んでしまった“超原色のレース・シーン”を、あなたも是非映画館の大スクリーンでご覧になってください。

「スピード・レーサー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『スピード・レーサー』 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

スピード・レーサー@映画生活

スピード・レーサー - goo 映画
スピード・レーサー - goo 映画


ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
にほんブログ村 映画ブログへ
# by mori2fm | 2008-08-04 01:08 | 映画評 外国映画 サ行

 心拍数が200を超えると、緑の巨人に変身してしまう科学者の悲哀を描いた、アメコミ「ハルク」の映画化。「インクレディブル・ハルク」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。つい5年ほど前にも、アン・リー監督の手で、「ハルク」として映画化されましたが、どうやら今回の映画化は、『アレは無かったことにして!』というスタンスで作られたようでして…(悲)。かくしてキャスト・スタッフ共、総とっかえとなりました。さあ、果たして出来のほどは如何に?


 実験中に起きた事故の為、身体に多量の放射線を浴びた科学者・ブルース(エドワード・ノートン)は、心拍数が200を超えると緑色の巨人に変身する特異な体質となってしまった。実験の計画者であるロス将軍(ウィリアム・ハート)は、彼の体質を兵器に利用せんとするが、それを嫌ったブルースは恋人で将軍の娘のベティ(リヴ・タイラー)に別れも告げず、忽然と姿を消す。遠くブラジルに潜伏したブルースは、そこで感情をコントロールする術を会得せんと柔術を学び、他方ネットを通じて“ミスター・ブルー”と名乗る、見ず知らずの科学者とコンタクトを取り、放射線汚染の治療法が無いかを探り続けた。しかし、ある出来事からブルースの居所を突き止めたロス将軍は、ブロンスキー(ティム・ロス)率いる特殊部隊を現地へ急行させる。間一髪部隊の強襲を逃れるブルース。しかし、執拗な追跡の前に遂に追い詰められたその瞬間、ブルースは巨人へと変身し、部隊を蹴散らし再び何処かへ姿を消してしまう。生き残ったブロンスキーは、目の前で起きた出来事が信じられなかった…。

 アン・リー版の「ハルク」も、吾輩は嫌いではありませんでした。でも何か“モッサリ”してる(映画全体が)なあという思いは、持っておりました。その点、今回のこの映画は凄い!何が凄いかって、わずか2~3分のオープニング・シークエンスの中で、物語の根幹部分(ブルースが事故で放射線を浴びる→巨人に変身するようになる→将軍に狙われる→それから逃れる為に、恋人の前からも姿を消す)が、全て凝縮して描かれているのです!そお、アン・リー版では、上映時間の大半を割いて描いていた場面を…(^^;。いやあ、お見事!これなら本編中で、過去の経緯なんかを説明する手間が一切省けますし、その先のストーリーを進めることにだけ集中できます。だからこの映画は、非常にスピーディーに物語が展開していきます。ちっとも“モッサリ”してません。むしろ“スッキリ!”してます。更には、アン・リー版ではブルースがず~っと悩み続けていて、映画そのものが何となく暗かったのですが、今回はあちこちに笑えるポイントも散りばめられていて(いや、ブルースは悩んでるんですけどね)、“真夏のアクション・ムービー大作”として大いに楽しめる仕上がりになっております。
 最初『エドワード・ノートンが、ハルクを演る』と聞いたとき、『華奢過ぎひんか?』と思った吾輩でしたが、観ていてそんなに違和感は感じませんでした。いや、むしろ“変身前”“変身後”が際立っていてよかったような気がします。あと敵役のティム・ロスの作中での変貌ぶりは、ハルクのそれを上回るモノがありまして、『そこまでやったら、人間じゃねえよ!』と思わずツッコんでしまいました(^^;。強けりゃエエっちゅうもんでもないで!

 で、実はこの映画。最後のシーンにある仕掛けがございまして、これが“次なるプロジェクト”への布石となっておるのです。そう、ある意味この映画は上映時間1時間52分の“壮大なる予告編”という見方も出来ちゃうわけです。これが実は秋に公開される「アイアンマン」とも連動しておりまして、その辺アメリカとは上映順序が逆(アメリカでは「アイアンマン」が先に上映されました)でございますので、秋までよく憶えておいて下さいね。しっかし、これだけ煽ってその“次なるプロジェクト”がポシャったりした日にゃあ…。暴動ですな(^^;。

 「インクレディブル・ハルク」は、8月1日(金)から全国ロードショーです。『巨大化しても、パンツが破れないのは何故??』(^^;この素朴な疑問の答えが知りたいあなた!答えを目撃する為に、是非とも映画館へ足をお運び下さい。

「インクレディブル・ハルク」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『インクレディブル・ハルク』 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

インクレディブル・ハルク@映画生活

インクレディブル・ハルク - goo 映画
インクレディブル・ハルク - goo 映画


ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
にほんブログ村 映画ブログへ
# by mori2fm | 2008-07-24 21:49 | 映画評 外国映画 ア行

トム・クルーズ、22年ぶりに『トップガン』のマーヴェリック役再び? - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

 ~トム・クルーズが、大スターの仲間入りを果たすきっかけとなった映画『トップガン』の続編が製作されるかもしれない。イギリスのザ・サン紙が伝えたところによると、『トップガン』の続編の企画が進んでいて、前作で主役を務めたトムが出演オファーを受けているそうだ。続編はすでにアウトラインまで出来上がっていて、トムの返事を待っている段階で、ストーリーは若く生意気な女性パイロットを中心とした展開となり、トム演じるマーヴェリックは「トップガン」訓練校のインストラクターになっているそうだ。~

 「トップガン」の続編~?!マジで言ってるのですか?もお何を今更…って感じですわな。「インディ・ジョーンズ」より、年月空いてるでしょう。そりゃあ最近仕事でイイところのない、トム君にしてみれば、コレは復活への最高の足掛かりになるかとは、思うのですが…。
 でもね~、あんまり間の空いた続編てのはどうなんでしょう?前述の「インディ…」「ランボー…」なんかは、まだよかったと思いますが、「氷の微笑2」の様な笑えないシロモノもございましたのでね~(^^;。

 とにもかくにも、ホントにやるの??

ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
にほんブログ村 映画ブログへ
# by mori2fm | 2008-07-23 15:41 | 新作映画ネタ

 もうすぐ世間は夏休み。我が娘・“かぁたん(5歳・仮名)”の通う幼稚園も、夏休みでございます。で、長期休暇となりますと、我が父娘恒例の“娘と映画”でございます。迎えて第6弾!
 今回の候補作(^^;は、「ポケモン」「カンフー・パンダ」、そして「崖の上のポニョ」の3本。『全部観に行けばイイやん!』と言われそうですが、一応『休みに1本』と言うのが、我が家では恒例化しておりまして“かぁたん”も、その辺は心得ております。で、以前から『「ポケモン」が観たいな~』と言っておったのですが、前回映画館で予告編を観て、何故かハマッてしまった「カンフー・パンダ」と、あの『♪~ポ~ニョ、ポ~ニョポニョ♪魚の子~♪』の歌に惹かれて、俄然「ポニョ」が追い上げてまいりました。そして、“かぁたん”は遂に『「ポニョ」が観たい!』と意思表示。かくして今夏の“娘と映画”第6弾は「崖の上のポニョ」に決定(内定?)いたしました。

 ところでこの映画、どうなんでしょう?あの歌のイメージ通りのような、大人も子供も楽しめるような映画になっておるのでしょうか?それとも、「ハウルの動く城」や「千と千尋の神隠し」のように、途中からオドロオドロしい内容になってしまうのでしょうか?え~と、前者なら大歓迎なのですが、後者ならチト…。何か、完成披露試写を観た筋の人からは、『子供はとっても喜んでた(何故か試写に子供が集められていたそうです)』との声も聞かれましたし、一安心かなあとも思うのですが、そこはそれ、“ジブリ”ですからね~(^^;。いやあ、用心に越したことはないかと…。

 まあ、そんなにすぐは観に行けない(だって、公開当初って絶対混んでるモンな!)とは思いますが、果たして“かぁたん”がどんな反応示すのか?楽しみでもあり、不安でもあります。

 「崖の上のポニョ」は、今週末(19日)からいよいよ公開です。
# by mori2fm | 2008-07-14 23:04 | 我が娘の日常