[星守る犬] ブログ村キーワード
 「ダ・ヴィンチ」BOOK OF THE YEAR 2009 「泣けた本ランキング」第1位&「読者が選ぶプラチナ本」第1位ダブル受賞の、村上たかし 原作コミックの映画化。「星守る犬」(東宝)。原作は確かに“大人が泣ける本”でした。さあ、映画も泣けますでしょうか?


 北海道の、とあるキャンプ場の外れに放置されたワゴン車から、死後半年ほど経過した中年男性と思われる身元不明の白骨死体と、死後間もない犬の死体が発見される。遺体発見現場に立ち会った市役所職員・奥津(玉山鉄二)は、そこで拾ったレシートから、男性と犬が一月ほど掛けて、東京から北上してきたことを知る。彼等の身元を調べるべく、単身東京へ向かった奥津は、偶然知り合った旭川出身の少女・有希(川島海荷)と行動を共にする破目になる。そして2人は、男性=“おとうさん”(西田敏行)と、愛犬=“ハッピー”の“最後の旅”の足取りを辿ることに…。


 原作は、シンプルなお話しでした。『おとうさんとハッピーが旅をして、いろんな事に遭遇して、やがて人知れず寂しく、でも幸せな最期の瞬間を迎える』って感じの。で、吾輩も読んで泣きました。号泣とまではいきませんでしたが(何せ、村上たかし氏の絵を見てると、吾輩どうしても「ナマケモノが見てた」を思い出してしまうモンで…(^^;)。このシンプルなストーリーをそのまま映画化してくれれば良かったのに、何故かこの映画には、余計な枝葉が付いておりまして、あろうことかそれが映画の構成要素の、非常に大きな部分を占めるという結果になってしまっておるのです。で、その結果がイイ方向に向いていれば良いのですが、吾輩的には逆効果としか思えない、何ともスッキリしない残念な結果に終わってしまいました。批判されること覚悟でハッキリ申し上げますと、『玉鉄と海荷ちゃん、要らんわ~!』だってこの2人、本筋に何の関係も無いでしょう?それなのに、この2人のサイドストーリーまで話しを膨らませて、しかもそれがムリからに泣かせてやろうって、魂胆ミエミエの内容でしたから何とも興ざめでした。おとうさんとハッピーの足跡を、そのまま映画として撮ってくれれば素直に感動できたと思うのですが、その足跡を辿ると言う“語り部”的な2人を登場させたことによって、スクリーンに映し出される“おとうさんとハッピーの旅”が、2人(主に玉鉄演じる、奥津)の“想像の産物”であるという受け取り方しか吾輩には出来ませんでした。本当にあまりにも残念です。
 原作では南へ向かうおとうさんとハッピーが、何故か映画では東北地方を通り、北海道(北)へ向かうのですが、これについての明確な説明もなく(結果として震災で津波被害に遭う前の、美しい東北地方の沿岸部のロケーションが撮影できたのは、幸いでしたが)、更には離婚した元妻(岸本加世子)と娘のその後の生活を、あそこまで踏み込んで描いたのならば、おとうさんが無縁仏になってしまう展開なんて、吾輩的には許されない(だって、おとうさん何にも悪くない…)ですし、ハッピーが最後にキャンプ場で人間から受ける仕打ちも、シーンとしてあまりにもあざとい(奥津の妄想のような描かれ方になってるので)ような気がしました。う~ん、かえすがえすも残念です。素材がイイだけに、何でこんなになっちゃったのか?もおホントにホントに残念です!

 随分と批判めいたことを書きましたが、おとうさんとハッピーのシーンに限って言えば、本当に素晴らしい幸せな“道行き”が描かれています。特に犬好きな方なんかがご覧になったら、もお堪らんのじゃないでしょうか?吾輩もヤラレちゃいました。ハッピーの、健気で一生懸命なところに…。もお、堪らん!

 「星守る犬」は、ただいま全国ロードショー公開中です。中年男性と愛犬の可笑しくも切ない“最期の旅”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2011-06-21 21:47 | 映画評 日本映画 は行 | Trackback(19) | Comments(0)