[北川景子] ブログ村キーワード
 今や“若手人気No.1女優”と言っても過言ではないと思われる、北川景子 主演最新作 「瞬 またたき」(SDP)。軽いラブ・ストーリーじゃない、真に迫ってくる感動作に仕上がっています。


 札幌の花屋で働く泉美(北川景子)は、美大生の恋人・淳一(岡田将生)と幸せな日々を過ごしていたが、2人でバイクで桜を見に出かけた先で、トラックと衝突してしまい淳一は死亡、泉美だけが生き残ってしまう。ケガも治り、退院した泉美だったが事故直後の記憶を失っていることに気付く。最愛の人の最期の瞬間に、一体何があったのか?何としても思い出そうとする泉美を、メンタルクリニックの医師・小木(田口トモロヲ)は『無理はいけない』と諭す。或る日泉美は、同じクリニックに通う弁護士の真希子(大塚寧々)とふとしたことで知り合う。泉美は真希子に、失くした記憶を取り戻したい旨を伝え、協力してくれるよう依頼する…。


 『事故直後の記憶が失われているってことは、何も無理して思い出さなくても…』と、吾輩なんかは単純に思っちゃったんですよ。だって彼氏は亡くなってしまってるわけですから、絶対とても悲しい記憶である筈なんですから。でも、この主人公は『最愛の人の最期の瞬間だからこそ、憶えておきたい。大事な思い出をすべて残しておきたいから』と考えて行動するのです。この亡くした恋人を思う彼女の想いに、吾輩は痛く胸を打たれました。どれだけ辛くて悲しいことでも、それが少しでも欠けていると、最愛の人の思い出が不完全な物になってしまうのです。イイ事も嫌な事もすべてひっくるめて、亡き恋人の思い出を残しておきたい…。素晴らしい願いだと思います。ただそのために、彼女は胸も張り裂けんばかりの思いに、何度となく直面する破目になってしまいます。ここら辺りは、見ていて非常に辛かったです。恋人を亡くしただけでも、充分すぎるほど彼女は辛いのに、更に追討ちをかけてですから、あまりにもかわいそう~。
 
 淳一と泉美の回想シーンも数多く出てくる(そうでないと、岡田くんの出番は…(>_<)のですが、これが非常に幸せに溢れた、若い恋人同士の微笑ましい日常(ケンカや、破局寸前と言ったシーンも含めて)が描かれているんですね。ですから、記憶を辿っている悲しそうな泉美の表情との違いが余計に際立って、見ている我々にも、ダイレクトに泉美の悲しさが伝わってくるんですよ。この表情の違いで見せる北川景子が、素晴らしいですね。もちろん、それを引き出した磯村一路 監督の何ともいえない繊細な演出も、見事だったと思います。


 全体的には、悲劇≪喪失≫~再生の物語として、手堅く仕上げられた映画です(弁護士・真希子のサイドストーリーは、無くてもよかったかな~?話が中途半端に膨らみすぎたような気が…)。ただこの映画、クライマックスのシーンで、相当リアルで残酷な映像が延々とスクリーンに映し出されます。この映画のストーリーとして、避けて通れないとてもとても重要なシーンであることは理解できるのですが、吾輩正直途中から直視できなくなりました。『もおええやん、わかったから勘弁して~(>_<)』って、心の中で叫んでました。これがダメとかイヤとかと言うわけではございません。ただ吾輩、いまだにこのシーンが脳裏に焼きついて離れません。それだけ強烈なインパクトがありました。ですから、これからご覧になる方は、少し覚悟して見に行かれることを進言します。だって、それまで結構泣いておられた女性客の方が、そのシーンではとても静かになって、一切声を発せられなくなっておられましたので…。

 
 「瞬 またたき」は、6月19日(土)~全国ロードショーです。『一瞬で、あなたは愛する人を守れますか?そして、愛する人はあなたを守ってくれますか?』←非常に重みのあるキャッチだと思います。その瞬間、淳一がどのような行動に出たのか?愛する者のために瞬時にとった行動とは?是非、映画館でご自身の目でご覧になってください。

※↓文末に、舞台挨拶レポがあります。↓

「瞬 またたき」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『瞬 またたき』 - シネマトゥデイ

瞬 またたき@ぴあ映画生活

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by mori2fm | 2010-05-28 22:50 | 映画評 日本映画 ま行