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「ブラック・スワン」誰も見たことのない、ナタリー。

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 ナタリー・ポートマンが、“第83回アカデミー賞・主演女優賞”に輝いた話題作、「ブラック・スワン」(20世紀フォックス映画)。世界的に有名なバレエ「白鳥の湖」の中に登場する“黒鳥”を巡る心理スリラー物です。鬼気迫るナタリーの演技に、吾輩終始スクリーンに釘付けでした。


 ニューヨークのバレエ団に所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、長年憧れてきた名プリマのベス(ウィノナ・ライダー)が引退することを知りショックを受ける。しかし、演出家のルロワ(ヴァンサン・カッセル)の『新たなプリマを抜擢して、「白鳥の湖」を演出する』と言う言葉を聞き、オーディションに臨む。優等生タイプのニナは、可憐で繊細な白鳥はほぼ完璧に踊るものの、二役となる邪悪で妖艶な黒鳥を演じ切れない。ルロワがバレエ団に呼び寄せた新人ダンサー・リリー(ミラ・クニス)の存在も気に掛かり、ニナは集中できないままオーディションを終える。翌日、ルロワのオフィスへ色仕掛け込みで、直談判に向かうニナ。しかしルロワはこれを一蹴。意気消沈するニナだったが、意外にもルロワは新プリマにニナを指名する。母、エリカ(バーバラ・ハーシー)と共に喜びに打ち震えるニナ。やがて過酷なレッスンが始まるが、黒鳥を演じることに固執するニナは、徐々に追い詰められて精神のバランスを崩していく…。


 本当に“鬼気迫る”って言葉がピッタリのナタリーの演技でした。もおね、怖い!怖すぎる!!黒鳥を演じることへのプレッシャーに、ナタリー演じるニナは、精神的にドンドン追い込まれていっちゃうんですが、何が現実で何が妄想なのか、途中から区別がつかなくなってくるんですね。見ている吾輩も『??これって妄想??』って、ようわからんようになってました。話が進むにつれて、ナタリーの目がどんどんイッテしまいます。ホントあぶないです。そしてクライマックスでは、完璧に黒鳥を演じきっているのですが、足は鳥みたいに反対に曲がるし、ステージで回る度に羽根が増えていくし、あんなん殆んど特殊効果やんか!もお、迫力満点の“ブラック・スワン”でございました。聞けばナタリーは、この役を演じるために10ヶ月間バレエの特訓を重ね、9キロもの減量を行なったそうです(そんな、タダでさえ細いのに…)。その“究極の細さ”も、役柄の恐ろしさ(?)を一層際立たせています。更にはただ怖いだけでなく、リリー役のミラ・クニスと共に、非常に淫靡なシーンにも挑戦しておりまして、こちらはもおホントにエロいんです!あんなことや、こんなことも…まさに“エロコワ”でございました。吾輩は1人で見ておりましたが、もしこの映画をカップルで見に行かれるなら、男性は目のやり場に要注意ですよ(^^;!

 「レスラー」ミッキー・ロークを見事に復活させたダーレン・アロノフスキー監督が、今回も“スポ根モノ(?)”にチャレンジ。当然のことながら、バレエのシーンも盛りだくさんで、そちらの映像も見所です。今回振付を担当したベンジャミン・ミルピエって振付師は、現在もニューヨーク・シティ・バレエ団で主役を務めるバレエのダンサーで、映画の振付をするのは今回が初めてだったそうです。で、この人今回振付だけでなく、この映画を通してナタリーとも親しくなり、何とオメデタ&婚約に至ってしまいました。何かね~、撮影中からヤッテたらしいですわ(爆)!もお、好きにしてちょうだい!どうぞお幸せに!!って感じですな。
 
 ナタリーの演技は極上ですし、バレエのシーンもゴージャスで、見応え充分!でも映画として見てみると、何となく消化不良な感じがいたしました。プリマを演じるのに、ニナはあまりにも柔すぎやしませんか?踊る前からあんなに追い詰められて、挙句に初回の公演で踊っただけで、あんなことになっちゃうなんて…。て言うか、そもそもそんな人が舞台でバレエなんか踊ったらアカンのちゃうのん!だって公演って、本来何日も続くモンでしょ?どないすんのさ?大迷惑やんか!ホントこのバレエ団、この後どうなるんやろう…(^^;?


 「ブラック・スワン」は、5月11日(水)~全国ロードーショー公開です。ナタリー・ポートマンが魅せる、一世一代の鬼気迫る渾身のプリマを、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2011-05-09 23:07 | 映画評 外国映画 ハ行