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「人生の特等席」うん、イイ邦題ですね。

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 俳優 クリント・イーストウッド 復活!「人生の特等席」(ワーナー・ブラザース)「グラン・トリノ」から約4年。クリント翁の主演復帰作は、爽やかな感動作でございます。


 ガス(クリント・イーストウッド)は、メジャー・リーグ“アトランタ・ブレーブス”の敏腕スカウトとして、長年にわたり多数の名選手を発掘してきた。しかし最近、著しく視力が低下。『失明の恐れあり』と医者に診断されるも、引退を恐れたガスはこれを無視して、今年の目玉選手の最終チェックのため、ノースカロライナへ向かう。そんなガスの様子を案じた同僚のピート(ジョン・グッドマン)は、ガスの一人娘で弁護士のミッキー(エイミー・アダムス)に、ガスとの同行を依頼する。幼いころに母を亡くし、互いの思いをぶつけられないまま時は流れ、父娘の間は今や良好とは言えない関係になっていた。しかし、父のことを想う気持ちに嘘をつけないミッキーは、昇進が懸かった仕事を抱えたまま、ガスの後を追ってノースカロライナへとやって来る…。

 
 『スカウトマン、娘1人。キャリア最後の旅に出る』こんなキャッチが付いてたモンですから、吾輩また“号泣感動映画”を想像してたのですが、スクリーンにはいきなり“小便が出にくくて苦闘するクリント翁”が大映し(^^;。いやあ、笑わせてもらいました~。その後シーンが変わって、亡き妻の墓前で『♪You are my sunshine~♪』と歌うクリント翁。これには吾輩泣かされました。笑いと涙が程良く散りばめられていて、見ていてとても優しく心が温められました。観終わった後に、これほど清々しい気持ちになれた映画は、ホント久しぶりのような気がします。特にラストは、何とも爽快で痛快でした。あんなに上手く話が進むことは、なかなかないでしょうが、それでも世の中何かと面白くない昨今、あれくらいベタな展開の方が、楽しく安心して見ていられました。うん、ホントにイイ映画です。

 “俳優引退宣言”を撤回して復活したクリント翁。何故なら本作が、彼の“唯一の弟子”と言われているロバート・ロレンツの監督デビュー作だからなんだそうです。そう正に、愛弟子の門出に花を添えると言ったところでしょうか。で、今回は自身の監督作ではございませんので、イイ意味で抜けてるんです、クリント翁。頑固で怒ると見境がなくなり、新しい物は苦手…こんな爺さん、クリントにピッタリですやん!正にハマり役、うってつけ!それをまあ、何とも楽しそうに演じておられるんですわ。御歳82歳!!枯れた魅力全開!いやあ、まだまだ元気!これからも、もっともっと吾輩たちを楽しませてくれそうですね。その翁に対した、エイミー・アダムス嬢。お姫様から普通の主婦まで、彼女も幅広いですね。本作でも“父親と正面から向き合いたいのに、素直になれない寂しいキャリアウーマン”という役柄を、上手く演じています。なかなかキュートに見えますが、実は彼女も38歳(!)もお中堅どころですね。今後ますますの活躍が期待されます。

 “父と娘の葛藤”が、物語のメインにはなっていますが、当然のことながら野球のシーンもたくさん出てきます(吾輩、何故かワクワクしちゃいました。一応おっとこの子ですから(^^;)し、ミッキーとジャスティン・ティンバーレイク演じるジョニーとのラブ・ストーリーも、上手にストーリーに絡ませてあって、上質な大人の映画に仕上がっています。老若男女を問わず、どなたがご覧になっても楽しめること受け合いです。

 「人生の特等席」は、ただいま全国公開中です。『イーストウッドの隣で、人生を眺める』そんな気分をあなたも是非!映画館で味わってください。

~追記~
 映画の中の話としては面白かったですが、いくらなんでもメジャーのスカウティングの実態は、この映画に描かれているようなモンじゃないですよね?運命のドラフトが、あんなギャンブルみたいな感じでは、いずれ野球は衰退しちゃいますよ!
~追記②~
 GM?オーナー?役のロバート・パトリック!いやあ~“T-1000”も、だいぶ枯れましたね~(^^;。


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by mori2fm | 2012-11-29 00:39 | 映画評 外国映画 サ行